Until I feared I would lose it, I never loved to read. One does not love breathing.

by ハーパー・リー(アラバマ物語の作者)

幼い頃から
文字は傍にあった。

絵本の宅配便

こども百科事典・平凡社世界百科事典・世界の歴史・日本の歴史・世界の民話・日本の民話・画家別の美術画集
(こういう本をリビングに並べるのが「ある層(知的階級には届かない層)」にはステイタスだった時代)

朝日こども新聞・赤旗・スポーツ新聞・女性誌・男性誌・チラシ
(自営業をしていたので、待合室にたくさん雑誌があって、オトナ欄までつぶさによみました。)

西長堀の中央図書館
小学校の図書室

近所の本屋さんの立ち読みはしご

活字大好き、片はしから読んだ。

家でも学校でも
えんえんと本を読み続けていた。
電車でも通学路でも「本をひらく」
休み時間は図書室にダッシュ。
委員になるなら、「図書委員」

かなり気持ち悪い子供。

新しい教科書は
「国語」を配られた端から
全部読んだ。

歩きながら話すことも
食べながら話すとかも
苦手
幅跳びも、跳び箱も、縄跳びも
ボールを受け止めるのも投げるのも
苦手。

教室で本を開くと安心。

街の雑踏の中で、
ざわざわしたときは本屋さんに入ると
ほっとする。

ある日、ふと思った。
「本が読めなかったら、わたしは
どうしていただろう」

最近気づく
「ああ、そうか
この 文字が、本が、文字が伝えてくれる言葉が、いつも一緒にいてくれたから
私は、大丈夫だったんだ。」

この「文字を読む」ということが、
私を守り、育ててくれたんだ。
そして、私の人生をいろんな形で
今も、支えてくれている。

「本が、字が、読めなくなる日が来たら
言葉が紡げなくなる日がきたら
私は生きていられない」



# by tanakahii | 2017-04-28 21:05

地下へ。

本日は(後30分くらい?で日付変わるけど)かの国の
Xデーと前々から言われていたので
職場の人たちに
「Jアラートが鳴ったら地下へ迅速に移動しましょうね」と伝えて回った。
上級庁がホームページでお知らせしてるし
テレビのニュースでも避難のポイントを
朝から伝えてくるし。いざというとき、
あわてないように。

みなさん真面目な顔で聞いてくれた。
それだけ、「有事」の予感が
国を覆い尽くしてるのだなあと思った。

何事もなく帰宅して、家人にそのことを
話すと
「そもそも爆弾とは」から始まる彼の
見解と、
かの国の技術力とを比較して現実的に「想定される被害」について、説明してくれた。

「では、真面目に避難の話をした私って馬鹿みたい?」と尋ねると
「馬鹿みたいだね」と。
「今この場(マンション)にミサイルが落下したら、まあ、死ぬと思うけど、天文学的確率だし、そのときは一緒に死んじゃうよね」とも。

でもな、、、万が一ということもあるし。
職責ごとに「ただちに避難」「市民を誘導して避難」「建物内の人たちが避難したのを確認して避難」に分けて指示したのは
いい感じかな?と思ってたんだけども。

今日は片時もスマホを離さず、
「建物周辺を歩く路上の人も地下に誘導すべきかなあ」とか、考えながら仕事した。

できるだけ、たくさん誘導して、自分は最後まで地下に行かない心づもりだった。
「馬鹿みたい」かな?いいもん、「馬鹿」で。


# by tanakahii | 2017-04-25 23:24

東西の違い

東京で育ったその人に
お風呂を用意したら
「やっぱり西の人はお湯の温度が違うんだね」
と言われた。
お湯に浸かったときに、皮膚がジンジンするくらいの温度の高さが適温だと言うので
「健康にも肌にも悪そう」
と言うと「そうだね、わかってるんだけどね」と笑った顔が好きだった。

その人は、東京に帰ると、
お蕎麦と天ぷらを必ず食べると言っていた。
「大阪にも美味しい店はたくさんあるよ?」
と言うと、
「違うんだよ。美味しい美味しくないの話じゃないんだよ」とまた笑ったので

いつか、お蕎麦を食べてみたいと
思った。どう「違う」んだろうと。

今回の東京旅行で
食べたお蕎麦の味はやはり違っていた。
どこがどうと説明がつかないけれど
違う。

泊まったホテルにもともと設定されていたお風呂のお湯の温度も「熱っ」って思うほど
高かった。

新幹線に乗れば2時間半の距離なのに
こんなに文化が違うんだなと
思った。

東京で、
食べたかったお蕎麦を食べて
つゆの味が根本的に違うと思い、

吾妻橋のどじょう屋さんで、
つまみに頼んだ
ぬたのお味噌が白味噌じゃないことに
驚き、三つ葉をさっと湯がいたおひたしの
「粋な」味に感服し、
どじょうについては
「美味しいものは必ず関西に集まると思ってたのに、なぜどじょうを関西では食べないのかな」と思った。

残念ながら
連絡が取れなくなってしまった
その人に話してみたいことが
増えた。

いじょ


# by tanakahii | 2017-04-23 09:24 | 旅行

the vagaries of life

近東とマグレブの女性用装身具
 富める者も貧しい者も、都会に住む者も田舎に住む者も、東洋の女性は宝飾品で身を飾ることを好む。装身具は優美に女性の頭や耳を飾り、胸を強調し、腕や足首の線を描く。このように装飾品を尊ぶ嗜好は古代まで遡る。さまざまな技法を駆使し、見事な手技で作られた、幾多もの宝飾品が生み出されてきたことは、近東やマグレブでの多くの考古学発掘が証明している。他に、例えばシリアの隊商都市パルミラの発掘では、たくさんの装身具を身にまとった女性を表象する彫刻が発見されている。

 東洋における装身具の総体は非常に種類豊かである。そこには、冠、こめかみ飾り、イヤリング、ネックレス、ブローチ、ブレスレット、アンクレットが含まれる。各種の祝い事、特に婚礼は、女性が自分の所有するすべての宝飾品で身を飾りたてる最大の機会であった。

 衣服の上にまとい、肌に直接つけ、時には顔の上に飾る。このような宝飾品のピースの数々は、それを身に着ける女性にとって、単なる装飾品以上のものである。装身具とは、社会的帰属や社会における個人の立場を目に見えるかたちで表す徴なのである。それらの形状や素材によっては、宝飾品は神秘的な力を授けられる。装身具をかたちづくるそれぞれの要素、すなわち手、魚、三角形、蛇、三日月、青真珠や赤真珠は、女性をあらゆる病から守り、幸運を恵み、そして何よりも、地中海沿岸で信じられているのと同様に、邪眼を遠ざける。

 装身具に対する女性の執着は、それがもたらしてくれる保障にも関係する。宝飾品は人生の気まぐれな出来事に対して、彼女たちを守る保険となる安全な投資である。新郎の持参金としてもたらされた宝飾品は、たとえ離婚した場合でも女性の所有のまま留まる。
イヴ・ル・フール
東京大学

# by tanakahii | 2017-04-22 07:50

新しい職場

その場所は、
本市がいちばん労力とお金(国の交付金)
をかけて美しく化粧したゾーンの
真ん中あたりにある。

朝、通勤は、
駅を降りてすぐ、
石畳の上、満開のハナミズキの間を
抜けて、
大型コーヒーショップの前を通り
お花屋さんや
果物を並べる準備をするスーパー
小さな小さな噴水と薔薇のアーチを
(もうすぐ蕾が、、)眺めながら
信号を渡る。

前職場では三年間パンツスタイルだった。
ヒールもはけなかった。
技術職場で、理系が苦手な私には
きつかった。

興味があった分野に配属されて
しあわせだ。

これまでより30分以上早く職場に
入って、お湯を沸かして
お茶を入れて
入金の計算。
部下が増えた。増えたけど私にはちょうどいい人数。
誰よりも後に帰る。

まちでは、通りすがる人と目が合えば
誰にでも
会釈する。
狭いゾーンで、どこに誰がいるかわからない。
私はその人のことを知らなくても
相手は私がどこの所属か知っている。

狭いまち、こわい世界。
今度こそ、転ばないようにするんだ。
気負わず、うまく泳ぎ切るんだ。


以上





# by tanakahii | 2017-04-22 07:34