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ブログの移行について


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exciteブログに長年親しい人たちへのお手紙を書く気持ちで日常の雑事を綴ってきましたが、新年度を迎え、異なるプラットフォームから発信することにいたします。

移行にあたり、有料会員のランクを下げるのですが、このブログを閲覧していただくとき、見苦しい「広告」が流れてくることには耐えられないので、無料会員になることは避けようと思います。

アフィリエイト目的でもなんでもない趣味ブログであったので、広告が閲覧者の目に入らないようにという理由で、長期間高いレベルの有料会員でおりましたが、exciteブログの運営が、その有料料金に見合わない形になってきたので、今回移行を決断するものです。多少広告が流れるのはご容赦ください。

サヨナラはいつも突然に。春は別れの季節です。
どこに移行するか、特にこの場ではお伝えしないで撤退します。それではみなさん、ご機嫌よう。


りょう

# by tanakahii | 2022-03-20 08:13

スパイラルマーケット

好きな雑誌はNON-NOよりOlive、CanCamよりもクロワッサンや暮しの手帖だった。
雑誌に掲載される映画評や書評が好きで、服や靴の流行よりも「ライフスタイル」の発信の新しいところを掴むのが好きだった。だから、F.O.B COOP やスパイラルマーケット、カトルセゾン提供の雑貨には、たいへん憧れたものだ。F.O.B COOP がなんばパークス(より前は旧パルコ 天王寺)にできたときはウキウキしながらお店に行ったし、お店が潰れたときはがっかりした。今住んでる地域の一般的な生活様式に、F.O.B COOP の世界観は「合わない」んだろうと思う。素敵なお皿も花瓶も重いしデカすぎる。

当時通販で取り寄せるというのは一般的ではなかったし、現物を写真で確認することのできるECも一般的ではなかった。だからと言って東京に住んで雑貨店に出入りができるようになろうとは将来設計を立てなかった。青山や赤坂に徒歩圏内で住むためには莫大な資金が必要なことがわかっていたので、今住んでる地域に地下鉄やJRでたどり着ける範囲に店舗が展開されるまで待とうと思ったのだ。

こういう地方在住者特有の経緯があるので、スパイラルマーケットが身近な繁華街にやってきたのは、とてもうれしい。
とっくの昔にオンラインストアも運営されていたのだが、人気のあるものは転売ヤーにすぐ買われてしまうので、実店舗がいいなあって思っていたのだ。実店舗でまとまった商品を買い、店員さんと仲良しになり、作家ものの入荷日を教えてもらって、取り置いてもらうということが、できるではないですか、それも通勤圏内で、うふふふ。

スパイラルマーケットの雑貨を「あらこれいいわね」とひょいと買える経済力がついたのは喜ばしい。しかしながら、少女時代よりも雑貨に関する審美眼が高くなっているので、闇雲に「素敵!欲しい!」とならないところは「人生ままならないな」と思う。この「素敵!」という熱が冷める時間まで計算できてしまうほど、かつてのOlive+anan少女は、大人になってしまった。
特に、夫が「おうちデコレーション」に独自の基準のある人なので、あんまりラディカルな品物を自宅に持ち込むと、いつもの冷徹な目で「どうして買ったの?」と言われてしまうので、気をつけないといけないのだ。

追記
今のananの落ちぶれ具合について憂いている。もっと、、こう、、、海外の新しい価値観を私たちに吹き込んでくれる、革新的な雑誌やったのに。


りょう

# by tanakahii | 2022-03-13 08:53

社会的孤立をどう防ぐ、どう遠ざける。

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# by tanakahii | 2022-03-09 00:00

露助って差別用語。

母が此度のロシアのウクライナへの干渉に関する報道を視聴しながら、(北京オリンピック開催中、具体的な侵攻前の不穏な時期でした)「いやねえ」と本当に嫌そうな顔してコメントするので、国際情勢に感想を持つなんて珍しいなと思い、「もしかして株価が下がるから?」と尋ねると「そうなのよー、いやだわー。」と暢気な答えが返ってきたので、私がちょっと感情的になってしまい、母に対し、「世界にはいっぱいいっぱい人がいて、その中で『株券』を保有できる人が何%いるか。株券保有に関する地球上の不均衡の中で、世界情勢を自分の持株の上がり下がりの物差しで測って評価する愚行。その愚行が世界に何を生み出していくか。」をわかりやすく母に説いたところ、母が子供のように口を尖らせて「仕事が現役の時は、株価の上がり下がりが仕事時間中に気になるのが仕事の邪魔だと思って保有してこなかった。」「株を通して世界を見るのも大切」と反論してきたので、「日本経済は沈滞の一途にあり、自国以外の株保有者は日本株の保有をやめる傾向にあるのを知らないのか。国内の投資家だって日本株を手放し始めている。そのような日本経済の情勢の中で、トヨタ株以外の日本株を保有する意味があるのか。外国株を買うほど分析力・情報収集力もないのに『株を通して世界を見る』とか笑止千万」今落ち着いて振り返ってみると、少ない年金と蓄えを趣味の範囲で投機運用している後期高齢者にぶつける言葉じゃなかった。反省してます。

母は、この言い争いの後、ロシアがウクライナへの具体的な武力による制圧に乗り出し、ウクライナの首都キエフがロシア軍に陥落させられようとしていること、犬を連れた同年代のウクライナ人女性が泣きながら着の身着のままで国外に逃げようとしている映像報道や、病院などの非戦闘施設が爆撃を受けている報道を観て、私が大人気なく言ったことを、今どのように受け止めているかしらと思う。

案外「あら、戦争が始まったのに、株価が途中で戻ってきたわ。どうしてかしら。」

と、暢気に思ってるかもしれない。「遠くの戦争は買い」という、人倫にもとる相場格言があることを母は知らない。
そういう感受性を持ってしまうことの危険を説いたのだけれど、もう老いた母には理解できないのかもしれないし、株の上がり下がりで世の中に起こったことを評価することも、投資行動の方針を見極めることも「他人の勝手」なので、批判するべきではなかった。

この格言は、父の書棚にあった「株の格言」という新書に載ってたのを読んでから意識してる言葉で、随分古くからある言葉なのだろうけれど、ネットでキエフ市民がロシア兵に相対している様子が即座に世界中に拡散される現代でも通用するんだろうか。

りょう

# by tanakahii | 2022-02-27 07:56

おにいさまへ

長子なので、兄姉という存在にいつまでも憧れる。人は自分がもたないものを乞う傾向があるものだ。
私に欠けているのは「導いてくれる人」であり「庇護してくれる存在」だった。しかしながら、年を重ねていろんな事例に触れ、年齢が上だから優れた判断が常にできるわけでもなく、守ってくれるわけでもないことを知る。
ただ、血のつながりの中で無条件で庇護してくれるらしい異性「兄」というものが、たとえ幻想であったとしても「思春期から適齢期の時期にいたらなあ」と思い返すことがある。
長子はなにかと親からの期待と行動制限のハードルが高く、私が交渉の末、親からやっと許可を得たことを弟は易々と手にし、なぜか私ができて当然なことを弟が「できる」とやたら親は喜んだ。

不公平だ。

私が、これまで自分中心にわがままをぶつける存在を持てなかったことは、長子に生まれた家族のバランスだけでなく、持って生まれた性質によるところが大きい。
相手に全てを委ねられないのは、私の人生の中の大きな欠けであると同時に、委ねないからこそ、今まで「こうしたい」というあまり一般的でない自分の生活嗜好を遠慮なく叶えてこられた、という強みでもある。

夫が時折、外では見せない顔で甘えてくる様子は可愛らしい。末子に産まれて育つというのはこういう性格に仕上がるのかと、感心する。遠く離れて全く違うライフスタイルをもつ夫の兄に、何もかも決定を委ねてしまえているところもうらやましい。妻や兄にいろいろ委ね、自分を中心に置きつつ、妻も兄も気遣う。これが「自分を大切にする」という姿勢なんだろうと思う。もう遅いかもしれないけれど、見習いたいものだ。



私より年上の「兄」がもしいたとしたら、親の期待やハードルをその兄は乗り越えながら生きていたのだろうと想像し、そのうえ自分中心な妹の私からの理不尽な要求にも応えなければいけない空想上の兄の身の上を考えると、今は「まあ、いらないかな」と思ったりする。今の私より年上の兄は、私より弱っていると思うので、頼れないし。

いじょう



# by tanakahii | 2022-02-26 20:40